日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シアノバクテリアの持つ活性酸素応答転写因子SufRの解析
*松本 浩二石塚 智和小林 真理落合 有里子片山 光徳池内 昌彦
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p. 594

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抄録
シアノバクテリアや植物は光合成において、酸素と還元力を同時に産生する。しかしこれらが互いに反応すると活性酸素が発生し、酸化ストレスを引き起こす。Synechocystis sp. PCC 6803の持つSll0088はSufR型転写因子であり、われわれはこれまでに活性酸素に応答することを示唆する結果を得ている。本研究では、シアノバクテリアのSufR型転写因子の機能的、生化学的解析を目的とした。まずSynechocystisにおいてsll0088遺伝子の破壊株を作製し、その遺伝子発現をDNAマイクロアレイにより解析し、複数のターゲット遺伝子を同定した。Sll0088タンパク質の大量発現が困難であったため、好熱性のThermosynechococcus elongatus BP-1のSufRホモログTlr0491タンパク質を大量発現し、His-tagにより精製した。このTlr0491は鉄硫黄クラスターを結合していることが示唆されたので、大腸菌の鉄硫黄クラスター合成に関わるsuf遺伝子群を共発現させて精製した。得られた標品は2Fe-2S型に特徴的な吸収スペクトルを示した。次にSll0088のターゲット遺伝子上流配列と、推測されたコンセンサス配列のDNAプローブを作製し、Tlr0491と共にgel shift assayを行い、特異的に結合することを確かめた。
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© 2005 日本植物生理学会
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