2018 年 2018 巻 69 号 p. 67-71
リンゴ輪紋病の果実感染および枝感染に対する各種殺菌剤の効果を検討するため,2013~2016年に,接種源として輪紋病罹病枝を樹冠上方に設置し,各種殺菌剤を約15日間隔で散布した.その結果,果実感染に対してはマンゼブ水和剤,キャプタン・ホセチル水和剤,イミノクタジン酢酸塩液剤,TPN水和剤72%製剤,チオファネートメチル・マンネブ水和剤,ピラクロストロビン・ボスカリド水和剤,トリフロキシストロビン水和剤,クレソキシムメチル水和剤,イミノクタジンアルベシル酸塩・キャプタン水和剤,有機銅顆粒水和剤60%製剤,有機銅水和剤80%製剤が,対照薬剤としたキャプタン・有機銅水和剤と同等の防除効果を示した.一方,枝感染に対しては有機銅顆粒水和剤60%製剤,有機銅フロアブル35%製剤800倍および1,000倍が対照薬剤としたキャプタン・有機銅水和剤と同等の防除効果を示した.