日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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光化学系I複合体の分子集合装置の精製と生化学的解析
*小澤 真一郎高橋 裕一郎
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p. 617

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抄録
 数多くのサブユニットとコファクターから構成される光化学系I複合体の分子集合の過程を介添えする因子が、これまでにいくつか報告されている。例えば分子集合の初期過程に関与する葉緑体にコードされるYcf4とYcf3タンパクや鉄硫黄センターの集合に関与するRubAとHcf101タンパクが必須な因子として機能している。Ycf4は22 kDaのチラコイド膜内在性タンパク質で、1000kDa以上の大きな複合体を形成し、パルスラベルされた光化学系Iサブユニットと一過性的に結合する。昨年の本年会では、C末端にTAPタグを融合したYcf4を発現する緑藻クラミドモナスの形質転換株のチラコイド膜可溶化物から、2段階のアフィニティーカラムクロマトグラフィーでYcf4を精製し、そのサブユニットの一部を同定した。今回はこの精製したYcf4を含む分子集合装置のサブユニット構造の解析をさらに進めた。さらに野生株のチラコイド膜からもより温和な条件で分子集合装置の精製を進め、その生化学的な解析から、分子集合途中の系Iタンパクを結合したより無傷な分子集合装置であると結論した。
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© 2005 日本植物生理学会
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