日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ユーカリ木繊維形成関連遺伝子発現制御解析システムの確立
*中元 志穂山田 奈々江佐藤 茂日尾野 隆
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p. 687

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抄録
ユーカリは重要な製紙原料である。その木繊維の質や量はパルプや紙の品質に大きく影響するが、ユーカリの木繊維形成に関しては未知な部分も多い。ユーカリの木繊維形成に関する知見を得るために我々はこれまでにマイクロアレイ解析を行い、木繊維形成に関わると考えられる遺伝子群およびその制御因子群の絞込みを進めてきた。続いて、選抜された遺伝子群および制御因子群の相互作用を生体内で効率的に検出する系が必要となった。そこで我々は酵母ワンハイブリッドシステムの利用を検討した。プロモーター領域の配列が未知の遺伝子に対しても応用できるようにするために、我々はプロモーター領域約2.0 kbと制御因子の間での相互作用の検出を目的として実験系の開発を行った。また、プロモーター領域を効率的に取得するためにトランスポゾンを利用した。これまでにrd29A遺伝子のプロモーター領域とDREB1Aを用いた実験において確かに相互作用が認められた。
したがって、プロモーター配列が未知であるために転写因子結合領域のエレメントがタンデムに繋がった配列を構築できない遺伝子についても酵母ワンハイブリッドシステムにより解析が行える可能性が示唆された。
現在、この実験系を用いてユーカリの木繊維形成関連遺伝子群とその制御因子群との間での相互作用の検出を進めている。
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© 2005 日本植物生理学会
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