日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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プログラム細胞死抑制遺伝子AtDAD1の発現解析
*林 潤上埜 翔子政所 文子塩島 篤史横井 聖水上 宏二鈴木 寛
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p. 701

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抄録
 細胞死抑制遺伝子DAD1 (Defender Against apoptotic cell Death )は小胞体に局在する oligosaccharyltransferase 複合体のサブユニットであり、また、温度感受性動物培養細胞や酵母においてプログラム細胞死を抑制する因子としても機能している。今回、DAD1のシロイヌナズナにおけるホモログであるAtDAD1遺伝子の植物個体での発現部位を解析するため、AtDAD1プロモーター GUS形質転換個体を作成し、GUS染色により組織別にその発現部位を解析した。その結果、AtDAD-1遺伝子が花茎において花弁の離層、莢において開裂部分、根においては根端及び維管束系で発現していることが判明した。これらのことより、高等植物において、これらのプログラム細胞死の生じる組織では小胞体が重要な役割を果たしていることが示唆された。
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© 2005 日本植物生理学会
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