日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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タバコモザイクウイルス移行タンパク質と共抽出される細胞壁タンパク質の解析
*加星(岸) 光子村田 隆長谷部 光泰渡邊 雄一郎
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p. 729

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抄録
原形質連絡は隣接する植物細胞の細胞質をつなぎ、小胞体から派生するデスモチューブルが細胞壁を貫通する構造である。原形質連絡は物質を選択的に通過させ、植物の選択的な細胞間情報伝達をなりたたせている。
多くの植物ウイルスは原形質連絡を通過して隣接する細胞に感染を広げる。タバコモザイクウイルスの移行タンパク質(MP)は原形質連絡に局在し、ウイルスゲノムRNAの隣接細胞への移行を助ける。MP形質転換植物では、MPは成長した葉に存在する枝分かれ構造の原形質連絡にのみ蓄積する。MPは植物の元来持つ物質輸送機構によって原形質連絡に輸送され、枝分かれ原形質連絡に特有の成分によって局在するようになると考えられる。細胞壁からMPを抽出し、共抽出されるタンパク質を解析することで、枝分かれ原形質連絡への物質輸送機構や形成機構への理解を深めることを研究目的とした。
MPを細胞壁から選択的に抽出し、MPとともに抽出されるタンパク質に着目した。MPと同様に枝分かれ原形質連絡の出現時期に蓄積が増加する24K germin like protein(24KGLP) 、42K ポリガラクツロナーゼβサブユニットホモログ(42KPGβS)について解析を行なった。本大会ではこれらのタンパク質の詳細な局在について報告する。
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© 2005 日本植物生理学会
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