日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

イネマイクロアレイによる葯特異的遺伝子の解析―gamyb変異体において発現が変動する遺伝子群について
*安益 公一郎上口(田中) 美弥子辻 寛之芦苅 基行松岡 信
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 747

詳細
抄録
GAMYBは、ジベレリン (GA) 情報伝達の下流に位置する転写因子である。最近我々は、Tos17挿入によりGAMYB遺伝子が機能欠失したイネの突然変異体gamybを単離した(2004. Kaneko et al. Plant Cell)。gamyb変異体は、アリューロン細胞におけるα-amylaseの発現や花、特に葯の発達に異常がみられる一方、他のGA情報伝達系の変異体が示す強い矮性や出穂異常等は全く観察されなかった。gamybにおける正常な花成誘導及び、それに引き続く花器官の発達異常は、花器官、特に葯におけるGAシグナルの生理機構を研究する格好の研究材料と考えた。そこで、gamybと正常型イネの各発達段階の葯のtotal RNAを用いてマイクロアレイ解析を行い、葯においてGAMYBの下流で働く遺伝子群についての検討を行った。減数分裂期から四分子期において、gamyb変異体で発現が減少した遺伝子には、serine proteaseなどの加水分解酵素遺伝子が多く見られた。また、これらの遺伝子のプロモーター領域には、GARE, amylase box, pyrimidine boxなどのGAMYB結合配列が存在していた。一方、gamybで上がる遺伝子にはlipoxygenaseなどがあった。これらの結果から葯におけるGAの役割について考察する。本研究の一部は、生研機構の支援で行われた。
著者関連情報
© 2005 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top