日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ヒメツリガネゴケのファージ型RNAポリメラーゼの解析
*壁谷 如洋佐藤 直樹
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p. 816

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抄録
植物オルガネラのRNAポリメラーゼである、ファージ型RNAポリメラーゼ(RPOT)はシロイヌナズナに3個存在し、それぞれミトコンドリア、葉緑体、そして両方へ輸送されることが報告されている。一方、ヒメツリガネゴケは2個のRPOT(PpRPOT1とPpRPOT2)を持つ。PpRPOT1PpRPOT2には、いずれも開始コドンとなりうる2個のAUGコドンが存在する。PpRPOT1またはPpRPOT2とGFPとの融合タンパク質を用いて細胞内局在を調べた結果、1番目のAUGから翻訳されると葉緑体に、2番目のAUGから翻訳されるとミトコンドリアに局在することが示された。GUSをレポーターとして用い、それぞれのAUGコドンからの翻訳効率を調べた結果、PpRPOT1とPpRPOT2どちらとも2番目のAUGから翻訳されることが示された。単離ミトコンドリアと葉緑体を用いて免疫ブロット解析を行った結果、PpRPOT1とPpRPOT2は葉緑体には検出されず、ミトコンドリアに検出された。これらの結果から、PpRPOT1とPpRPOT2はミトコンドリアに局在することが示された。
 相同組換えによる遺伝子破壊をPpRPOT1PpRPOT2について試みたが、遺伝子破壊株を得ることができなかった。そこで、過剰発現を試みた。現在、PpRPOT2の発現が上昇した形質転換体が確認されており、解析を行っている。
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© 2005 日本植物生理学会
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