日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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オオムギ葉におけるSDS依存性プロテアーゼ
*渡邉 靖松山 裕天野 豊己塩井 祐三
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p. 854

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抄録
植物における緑化や老化などの生育状態の変化には,タンパク質の合成と分解が起こることから,プロテアーゼの関与が示唆されている.これまでに,オオムギにおいて人工基質Suc-Leu-Leu-Val-Tyr-MCA分解活性を持つ三種類の酵素を確認した.それらはそれぞれ0%,0.1%,0.02%の濃度のラウリル硫酸ナトリウム(SDS)が活性のために必要であった.現在これらの酵素についてそれぞれ同定を進めている.これらの酵素の中で,0.1%SDS存在下で活性を持つ酵素は,葉緑体の発達と退行と相関して活性が変動した.本研究では,この酵素についてDE52陰イオン交換体,Q sepharose FF陰イオン交換体,Superdex 200ゲルろ過クロマトグラフィーを用いて精製を行った.その結果,精製段階が進むにしたがって至適SDS濃度が低下することがわかった.Superdex 200ゲルろ過クロマトグラフィーにより求めた分子量は約50kであった.また,至適pHは中性付近であることが明らかになった.現在,本酵素の完全精製を進めるとともに,各種プロテアーゼ阻害剤による阻害効果の検討,基質特異性など,生化学的性質の詳細について解析を進めている.
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© 2005 日本植物生理学会
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