日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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光合成同化産物の細胞間・器官間輸送とその制御
*山口 淳二
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p. S03

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抄録
 植物ではソース器官で合成された糖が篩管を通じて長距離輸送され,シンク器官に移動する。シンク器官に移動するためには、維管束篩部が利用される。篩部には、篩部要素(sieve element)と呼ばれる特殊化した細胞があり、これが縦に連なった篩管の中を糖は移動する。維管束を移動する糖の代表はスクロースである。このスクロースを篩部に移動させる過程を篩部ローディング(phloem loading)と呼び、スクローストランスポーター(sucrose transporter; SUT)という特殊な輸送タンパク質が関与している。イネのSUTの構造と機能を中心に、特に種子形成時の糖輸送について解説する。
 種子形成時には緑葉で作られた糖・アミノ酸等の栄養素が維管束を経由して種子に貯蔵される。例えば、糖はスクロースの形で親組織である種皮を貫通する維管束を経由していったん細胞外(アポプラスト)に放出され、その後子組織である胚乳表面の糖トランスポーターによって再吸収される。この過程でどのようなトランスポーター遺伝子が関与するかについて議論したい。
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© 2005 日本植物生理学会
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