日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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低温誘導性葉緑体タンパク質Cor15aの生化学的解析
*中山 克大大川 久美子稲葉 丈人
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p. 087

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抄録
低温ストレス下では、光合成をはじめとする葉緑体内の様々な代謝活動が著しく低下し、葉緑体タンパク質の凝集や包膜の構造変化・崩壊などが起こる。このような条件下で植物が生存するには、何らかのタンパク質の発現を誘導し、葉緑体機能低下を防ぐ必要がある。シロイヌナズナの低温誘導タンパク質Cor15aは植物の低温耐性獲得に関与する葉緑体タンパク質で、その過剰発現株は凍結耐性を獲得することが知られている。しかし、そのアミノ酸配列からは既知の機能性ドメインとの類似性が見出されず、機能は未だ不明である。そこで、我々は、Cor15aタンパク質の機能を分子レベルで解明することを目的として、分子生物学的・生化学的手法を用い解析を行った。シロイヌナズナのCOR15a遺伝子をクローニングし、大腸菌内でタンパク質を過剰発現させ、Cor15a-His組換えタンパク質を得た。これを抗原としてCor15aに対して特異的なポリクローナル抗体を作成した。また、Cor15a複合体を精製するために、COR15a-PROTEIN A融合遺伝子をCaMV35Sプロモーターの下流に連結したコンストラクトを作成し、アグロバクテリウム法により形質転換シロイヌナズナを作出した。これらを用い、シロイヌナズナ低温誘導性タンパク質Cor15aの生化学的解析を行ったので報告する。
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© 2006 日本植物生理学会
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