日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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植物細胞死抑制因子AtEBPによるPseudomonas.syringaeに誘導される過敏感細胞死に対する抵抗性
*小川 太郎田村 勝徳川合 真紀内宮 博文
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p. 091

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抄録
AP2/EREBP遺伝子ファミリーは植物の転写因子として最大規模のファミリーを形成し、その機能は形態形成からストレス応答まで多岐にわたる。本ファミリーに属するArabidopsis thaliana ethylene-responsive element binding protein (AtEBP)は独自のサブファミリーを形成し、広く他の植物種にも保存されているが、その機能についてはほとんど研究がなされていない。我々はこれまでに本因子が転写因子として機能することを示し、AtEBPが植物防御遺伝子の発現を制御することを示唆する結果を得た。そこで、本研究ではAtEBPが病原体に対する耐病性に関与するかどうか検討した。Pseudomonas. syringae pv. tomato DC3000 (Pst)を用い、非病原性遺伝子であるAvrRpm1を介した過敏感細胞死(HR)をシロイヌナズナにおいて誘導した。その結果、AtEBPのノックアウト系統ではAvrRpm1による細胞死が生じやすくなり、逆にAtEBPの過剰発現系統では生じにくくなる傾向を見出した。以上の結果から、AtEBPはAvrRpm1によって引き起こされるHRに対して負の制御をおこなうことが示唆された。現在、Pseudomonasを用いた一般的抵抗性の解析を進めている。
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© 2006 日本植物生理学会
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