日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

ジベレリンシグナル伝達制御因子SLR1、GID1及びGID2の相互作用
*辻 寛之上口(田中) 美弥子中嶋 正敏芦苅 基行北野 英己山口 五十麿松岡 信
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 404

詳細
抄録
ジベレリン(GA)のシグナル伝達は、GRASファミリータンパク質に属するDELLAタンパク質の抑制活性を脱抑制することにより引き起こされる。イネにおいては、SLR1と名付けられたDELLAタンパク質がGA応答の抑制因子として機能しており、GAシグナルがSLR1へ伝達されるとSLR1はSCFGID2複合体によって認識され、ポリユビキチン化を経て26Sプロテアソームによって分解される。しかし、SLR1に伝達されるGAシグナルの分子機構は不明であった。
最近、当研究室の上口(田中)らによって、GA受容体GID1が単離、同定された。GID1はリパーセ様の構造を有する可溶性の受容体であり、生物活性を有するGAに対して特異的に結合した後、SLR1と直接結合することが明らかにされた。このことから、GID1がGA依存的にSLR1と結合した結果、SLR1の分子性状が変化し、GID2がSLR1を認識、結合可能となるという仮説が考えられる。本発表では、この仮説を検証するために、SLR1、GID1およびGID2の相互作用について種々の生化学的手法によって検討した結果を報告する。
本研究の一部は生研機構の支援を得て行なった。
著者関連情報
© 2006 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top