抄録
オジギソウは外界からの刺激に応答し、葉枕を支点とした接触傾性運動を行う。この運動の原動力は、葉枕運動細胞から急速かつ大量の水が放出されることによる急激な膨圧変化である。生体膜を介したこのような急速な水の移動にはアクアポリンが関与している。我々は、オジギソウに新奇のアクアポリンアイソフォームが存在するか、あるいは特殊な活性調節機構が存在すると考えた。そこで本研究では、アクアポリン遺伝子のクローニングと、Xenopus oocyteを用いた活性測定により、アクアポリン活性調節機構の解明を基に、接触傾性運動でのアクアポリンが担う機能を明らかにすることを目的とした。水耕オジギソウ cDNA ライブラリーから、9種のアクアポリン遺伝子(MpTIP1;1~2、MpTIP2;1、MpPIP1;1 MpPIP2;1~5)を単離した。MpIP1;1は水透過性を示さず、MpPIP2は各アイソフォーム毎に異なる水透過性を示した。更にMpPIP1;1とMpPIP2;1を共発現させると、MpPIP2;1のみ発現させたoocyteに比べ、水透過性が上昇する事が確認された。このような各種アイソフォームの組み合わせにより水透過性がどのように変化するかについて解析中であり、その結果を報告する。