日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ヒメツリガネゴケKNOXクラス2遺伝子の機能解析
*榊原 恵子出口 博則長谷部 光泰
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p. 625

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抄録
KNOXクラス1遺伝子は茎頂分裂組織の形成に重要な役割を担っている。このクラス1遺伝子と類似した配列を持つクラス2遺伝子が知られているが、突然変異体が得られておらず、過剰発現形質転換体も野生株と形態的に区別できないことから、その機能は未だよくわかっていない。本研究では、遺伝子ターゲティングの容易なヒメツリガネゴケを用いてクラス2遺伝子の機能を明らかにすることを目的とした。
現在までに、1個のクラス2遺伝子(MKN1)が報告されているが、新たにもう1個の遺伝子を単離し、MKN6とした。RT-PCRによる発現解析から、MKN1遺伝子は配偶体世代では発現せず、胞子体でのみ発現することがわかった。MKN1遺伝子のストップコドンの直前に読み枠が合うようにマーカー遺伝子を挿入した形質転換体を作出してその形質転換体のマーカータンパクの局在を調べることでMKN1タンパクの発現を調べたところ、MKN1タンパクは胞子体の胞原組織において発現し、配偶体世代の原糸体、茎葉体では発現していなかった。また、MKN1遺伝子破壊株を作出したところ、その配偶体は野生株と区別がつかなかった。現在、MKN6遺伝子の発現解析、および遺伝子破壊株の作出が進行中であり、あわせて報告する。
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© 2006 日本植物生理学会
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