日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナの硫酸イオントランスポーターSULTR3;4の機能解析
*吉本 尚子渡部(高橋) 晶子片岡 達彦中村 有美子斉藤 和季高橋 秀樹
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p. 704

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抄録
SULTR1;1とSULTR1;2は硫黄欠乏条件においてシロイヌナズナの根の表皮および皮層で共発現する高親和型硫酸イオントランスポーターである。15 μMの硫酸イオンを硫黄源とする低硫酸イオン条件では、sultr1;1 sultr1;2二重変異体は硫酸イオンを吸収できず、生育が激しく阻害された。二重変異体の生育が1.5 mMの硫酸イオン条件で改善することから、SULTR1;1、SULTR1;2以外に硫黄十分条件における硫酸イオン吸収に寄与する低親和型トランスポーターが存在することが示唆された。そこでシロイヌナズナの12種の硫酸イオントランスポーター遺伝子全てについてレポーター遺伝子を用いた発現解析を行い、根の内皮及び篩部で発現するSULTR3;4を同定した。SULTR3;4を発現させた酵母の硫酸イオン吸収速度は、細胞外の硫酸イオン濃度に比例して少なくとも1 mMまで直線的に増加した。また、sultr1;1 sultr1;2二重変異体の根では、SULTR3;4のmRNA蓄積量が顕著に増加した。以上の結果から、SULTR3;4は低親和型の硫酸イオン吸収に関与し、SULTR1;1、SULTR1;2による高親和型の硫酸イオン吸収を補う役割を果たすことが予想された。
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© 2006 日本植物生理学会
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