日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのNIPのホウ素輸送能と植物におけるホウ素輸送における役割
*田中 真幸高野 順平藤原 徹
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p. 716

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抄録
NIPはMajor Intrinsic ProteinsのうちNodulin 26に相同な一群のタンパク質で、植物に固有である。NIPは水だけでなく、グリセロールなどの電荷をもたない低分子化合物のチャンネルであることが示されてきている。植物はホウ素をホウ酸として吸収するが、ホウ酸は中性水溶液中では電荷を持たない分子として存在しており、NIPによって輸送される可能性が考えられる。これまでに、マイクロアレイによる解析によってNIP遺伝子のうちの一つがホウ素欠乏条件で強く発現誘導されること等を報告してきた。現在、複数のNIP遺伝子について、ホウ酸の輸送能について酵母を用いた発現系を用いた解析を進めるとともに、シロイヌナズナの遺伝子破壊株の成長やホウ素の輸送についての実験を進めており、本発表ではこれらの研究の最新の結果を報告する。これまでに、ホウ素欠乏で発現誘導を受ける遺伝子だけでなく、発現誘導を受けないNIP遺伝子についても、遺伝子破壊変異株を用いた解析によって、植物個体におけるホウ素輸送に何らかの役割を持っていることを明らかにしている。
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© 2006 日本植物生理学会
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