抄録
私たちはイネの光応答反応の解明の一環として、青色光受容体・クリプトクロムの機能解析を進めている。私たちは今までにイネから3種類のクリプトクロム遺伝子(OsCRY1a, OsCRY1b, OsCRY2)を単離し、発現解析を行なってきた。今回はイネの光形態形成反応におけるクリプトクロムの機能解析の結果を報告する。イネのクリプトクロムの生理機能を調べるために、OsCRY1a, OsCRY1b, OsCRY2それぞれの遺伝子を過剰発現させた形質転換イネを作製した。OsCRY1a, OsCRY1b, OsCRY2遺伝子を過剰発現させた形質転換イネを8日間白色光下で生育させたところ、いずれの過剰発現体も日本晴(WT)に比べて葉鞘と葉身の長さが短くなっていた。そこで、葉鞘と葉身の長さに影響を与える光質を調べるために、様々な光質(青色光・赤色光・遠赤色光)の下で過剰発現体を生育させ、対照(日本晴)と比較した。