日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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アラビドプシスにおけるフェリチン遺伝子ファミリーの発現解析
*古堅 宗太郎庄子 和博篠崎 開吉原 利一後藤 文之
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p. 833

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抄録
鉄は生物にとって必須の因子であるが、反応性が高いためラジカルを発生し生体に対し重篤な影響を及ぼす。したがって、細胞中の鉄は高度に制御される必要がある。鉄貯蔵タンパク質として知られるフェリチンは24量体の袋状構造を持ちその中に、最大4500の鉄原子を蓄積することが知られており、生体内の鉄代謝に対して重要な働きを担っている。近年、植物フェリチンの遺伝子は配列の解析によりファミリーを構成することが明らかとなってきたが、一部の遺伝子を除いて、その発現や機能はほとんど明らかにされていない。そこで、我々は、アラビドプシスのフェリチン遺伝子(AtFer1-4)を用いて、個々の遺伝子が外部からの鉄やその他のストレスに対してどのような応答をするのかを明らかにする目的で発現解析をおこなった。各遺伝子間の相同性は高いために、葉緑体等への輸送に関与すると推定されるTransit peptide (TP) をコードしている約200bpをプローブとしてノーザン解析をおこなった。まず、過剰な鉄の刺激に対する応答を調べた。その結果、AtFer1 およびAtFer3は発現量が著しく高まったが、他の遺伝子には強い変化は認められなかった。現在、GUS遺伝子の上流に各フェリチンプロモータを融合した遺伝子を植物へ導入して解析中である。あわせて報告する。
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© 2006 日本植物生理学会
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