抄録
我々は、イネ完全長cDNAをランダムにシロイヌナズナで過剰発現させたイネFOXラインを作成しており、それらの種子はT2世代で系統ごとに保存されている。現在、これらT2世代を用いて、種子の形状に異常を示すラインのスクリーニングを行なっている。種子画像データをコンピュータに取り込み、1系統ごとに画像解析することにより、種子の形、大きさ、色、優勢・劣勢の判別などを自動で測定しデータ化する試みを行なっている。具体的には、70穴プレートの1穴に各系統約30粒を入れ、スキャナーでコンピュータに取り込み、画像データを作成している。種子の形、大きさ、色の測定はWINSEEDLE (Regent Instruments INC.) によって行い、得られたデータを統計処理することにより、系統ごとの種子形状の表現型をデータベースに表記する。これまでの試験的解析により、種子サイズが大きな系統を一系統見つけている。今後大規模な解析を行なう為に、現在、画像解析からデータベース表記までの自動化を試みている。本研究は、平成17年度科学振興調整費「イネ完全長cDNAによる有用形質高速探索」によって行なわれている研究である。