日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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光化学系IIの表在性タンパク質の立体構造と機能分化
*伊福 健太郎山本 由弥子佐藤 文彦
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p. S035

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抄録
光化学系II複合体(PSII)のルメーン側に結合している膜表在性タンパク質群は、酸素発生系(OEC)タンパク質とも呼ばれる。そのサブユニット構成、及び、各々のタンパク質の性質は、真核生物と原核生物の酸素発生型光合成生物間で大きく異なっていることが知られてきた。そして近年、ゲノム情報と構造生物学的知見の集積、遺伝子機能解析技術の発達に伴い、OECタンパク質に関する多くの新たな知見が集積しつつある。その中で我々の研究グループは、高等植物のOECタンパク質の立体構造と分子、生理機能に関する研究を進めてきた。これまでに、高等植物(緑藻)に特徴的に存在するPsbPタンパク質の三次元立体構造を明らかにすると共に、その立体構造情報を元にした生化学的機能解析を行った。また遺伝子発現抑制植物体の解析から、シアノバクテリアと異なり高等植物では、核にコードされる2つのOECタンパク質(PsbOとPsbP)にPSIIの蓄積と活性制御が大きく依存している事を明らかにした。本シンポジウムにおける講演では、我々がこれまでに得てきている知見と集積している数多くの知見を総合し、酸素発生型光合成生物におけるOECタンパク質の立体構造と機能分化の関係を議論する。
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© 2006 日本植物生理学会
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