抄録
シアノバクテリアSynecocystis PCC6803のフォスファチヂルグリセロール合成酵素pgsA欠失株における反応中心構造、励起エネルギー移動を検討した。1)PG除去により、CP43,CP47を欠失したPSIIが増加した。2)PSIは減少した。3)PSI, PSIIタンパク質の新規合成は続くがRCへのくみこみが抑えられた。4)77K蛍光スペクトルとピコ秒寿命を測定すると、PSIIのCP47の694nm蛍光はへっていた。一方683nm蛍光は大きく増大した。減衰過程の検討からこの成分はクロロフィルでなくアロフィコシアニンによると結論された。フィコシアニンの蛍光寿命は大きく変化しなかいので、ほぼ完全なフィコビリゾームが膜系上にあり、PSII減少とともにアロフィコしアニンの蛍光寿命が増大したと結論され、電顕でも確認された。この効果はPG再添加により速やかに解消された。