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group IIイントロンは、オルガネラや細菌、ウィルスのゲノムから見出されている。group IIイントロン内には、スプライシングされたイントロンRNAをDNAの特定配列部に挿入させた後に、これを逆転写してDNAに変換するのに必要は酵素がコードされている。オルガネラの遺伝子内に侵入したイントロンDNAは、メカニズムは不明だが、進化的に長い時間のうちに消えてしまう。フランスで採集された褐藻P.littoralisのミトコンドリア LSU rRNA遺伝子には4つのgroup IIBイントロンが、cox1遺伝子には、3つのgroup IIAイントロンの存在が報告されている。6カ国で採集されたP.littoralisについて、イントロンの有無をPCR法を用いて調べた。その結果、サンプル毎に、上記2種類の遺伝子内に挿入されているイントロンの数は様々であること、また同一サイトに挿入さているイントロンであっても、その内部配列に大きな違いが見られることが解った。これらのデーターを系統解析することにより、日本で採取したサンプルで見出された、LSU rRNA遺伝子内の第4イントロンとフランスのサンプルが持つ遺伝子内の第1イントロは、ごく最近侵入してきたイントロンである事が明らかになった。