日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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光化学系II水分解系マンガンの位置と電荷
*河盛 阿佐子中澤 重顕三野 広幸小野 高明
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p. 323

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抄録
カルシウムを除去したほうれんそうの光化学系II粒子をS2状態で-20 Cで光照射後凍結してチロシンZ(YZ)をトラップした。この試料について4.2KでELDOR(電子電子2重共鳴)を観測した。その時間変動の周波数は約20 MHzでMn4個を点双極子と、みなすとYZからの距離は凡そ14 Aになる。シアノバクテリアのX-線解析では、Mn間の距離は3 A 位あり、クラスターの大きさは53 A3以上である。
点双極子での近似はよくないので、4個のMnのスピン射影を考慮し、またX-線解析の座標を入れて4個のそれぞれのMnとチロシンの双極子相互作用を集めた計算でフィットした。スピン射影はPeloquinの値を使用、X-線はLollの報告による最新の3 Åの分解能の座標を用いた。また電荷についてはEXAFS研究の提案しているS2ではMn(III)Mn(IV)3をとると仮定し4個の位置のMnがどの射影をとるか24通りの計算を行って最も実験と合うものを選んだ。その結果X-線による番号1のMnがYZに最近接にあり、3価をとることがわかった。この値を使用したYD-Mn4のELDORのS2とS0状態のフィットを以前観測したELDORについて行った。
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© 2007 日本植物生理学会
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