日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

ミヤコグサゲノム解析プロジェクトの進捗と比較ゲノム解析
*佐藤 修正中村 保一金子 貴一浅水 恵理香加藤 友彦笹本 茂美小野 章子渡邊 安希子田畑 哲之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 430

詳細
抄録
マメ科植物に特有の形質を分子レベルで解明するためのモデル植物としてミヤコグサ(Lotus japonicus)が注目を集めている。我々は、共生系のメカニズムやマメ科植物の多様性・有用性を解明するための基盤整備を目的として、ミヤコグサゲノム解析プロジェクトを進めている。
これまでに、ゲノムクローンベースとした解析により190Mbpのゲノム配列情報が得られており、併用しているwhole genome shotgun 法で得られた情報と合わせて、ミヤコグサESTの9割をカバーするゲノム配列情報が蓄積されている。また、配列解析を行ったゲノムクローンの8割が遺伝地図上にマップされており、得られたDNAマーカーの情報はマップベースクローニング等に利用されている。本プロジェクトで得られた情報リソースはwebデータベース [http://www.kazusa.or.jp/lotus]で公開している。また、ミヤコグサのゲノム情報を他のマメ科植物の解析に応用することを目的として、蓄積されたゲノム配列情報と位置情報を利用したマメ科植物間の比較ゲノム解析を進めている。
本報告では、ミヤコグサゲノム解析プロジェクトの進捗状況について紹介するとともに、得られたゲノム配列に対するアノテーション情報を基にして行っているミヤコグサの遺伝子構成の解析や、マメ科植物の比較ゲノム解析の状況について紹介する。
著者関連情報
© 2007 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top