日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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高等植物におけるユビキチン化タンパク質の網羅的解析
*井川 智子藤原 正幸深尾 陽一朗柳川 由紀
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p. 801

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抄録
ユビキチン化は真核生物に普遍的に存在するタンパク質修飾機構の一つであり、多くのタンパク質がユビキチンによって修飾を受けている。ユビキチン化はタンパク質分解におけるシグナルとなり、ユビキチン化されたタンパク質は分解装置であるプロテアソームによって分解される。さらに、ユビキチン化タンパク質はエンドサイトーシスや細胞内輸送、シグナル伝達、DNA修復といった多様な現象にも関わっていることが知られている。このことから、ユビキチン化の標的となるタンパク質を明らかにすることは生命現象を研究する上で重要である。しかしながら、高等植物での知見は動物や酵母と比べて極めて少ない。そこで、我々の研究チームではユビキチン化タンパク質の網羅的探索を試みた。
材料にはシロイヌナズナの芽生えを用いた。ユビキチン抗体カラムでユビキチン化タンパク質の精製を行ったところ、ユビキチン化を受けていると予測されるタンパク質が精製された。本学会ではこの精製サンプルをLC-MS/MS解析によって同定した結果を報告する。
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© 2007 日本植物生理学会
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