日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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コケ植物 Pogonatum inflexum における SOD 様タンパク質の免疫学的および電気泳動的性質
上野 晋平三野 和哉最相 宗太*金松 澄雄
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p. 810

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抄録
活性酸素は生成部位で速やかに消去されなければ細胞に障害をもたらすことから、3種の SOD 以外にも細胞内局在性の異なるいくつかのタンパク質がその消去に関与している可能性が考えられる。コケ植物 Pogonatum inflexum の抽出液を用い、7.5% Native-PAGE 後、SOD 活性染色をおこなったところ、通常の3種の SOD アイサザイムとは異なり、ゲルの先端部位に SOD の活性バンドを見いだした。新規な SOD 様タンパク質であることが示唆されたので本タンパク質の分子的性質について検討した。
ゲルから切り出し、部分精製したタンパク質(SOD-like A)はSDS-PAGE でほぼ均一であり、サブユニット質量は約15 KDaであった。また、P. inflexum は13% Native-PAGEで SOD-like A よりも移動度の大きいマイナーな SOD-like B も含むことが示された。SOD-like A および B はシアンと過酸化水素によって阻害されることから、CuZn-SOD と同様、銅原子を持つことが示唆されたが、一方、免疫ブロッティングにより両者は典型的な葉緑体型または細胞質型 CuZn-SOD とは異なっていた。ファーガソンプロット法により算出した SOD-like A および B の分子質量はそれぞれ40 KDa および10 KDa であった。したがって、SOD-like A はホモ二量体であることが示されたが、通常の植物 CuZn-SOD の分子質量 32 kDd よりは幾分大きかった。これらの結果から、P. inflexum は新しいタイプのSOD を含んでいると考えられる。
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© 2007 日本植物生理学会
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