日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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C6アルデヒドによって誘導されるシロイヌナズナの防御応答にはグルタチオン合成が関与している
*岸本 久太郎原 志津香小澤 理香高林 純示松井 健二
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p. 923

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抄録
植物のC6アルデヒドは、病原菌の感染によって誘導的に産生される。C6アルデヒドをシロイヌナズナに曝露すると、防御遺伝子発現やファイトアレキシン蓄積が誘導され、灰色かび病(Botrytis cinerea)に対する抵抗性が高められた。演者らは、シロイヌナズナに (E)-2-Hexenalを曝露した際に誘導される防御応答を指標に、C6アルデヒドに対する感受性の低下した変異体を探索した。その結果、グルタチオンシンセターゼ1を欠損した変異体や葉緑体局在型のグルタチオンレダクターゼ(GR)を欠損した変異体において、C6アルデヒドに対する感受性の低下が認められた。しかし、(E)-2-Hexenal曝露後、植物体内における総グルタチオン量やグルタチオンのレドックス状態を制御しているGRの転写レベルに有意な変化は認められなかった。シロイヌナズナでは、総グルタチオン量の増加が特定の条件下で過敏感応答などの防御応答に寄与することや細胞内のレドックス状態が還元型に傾くことで、NPR1依存の防御応答が活性化されることなどが報告されている。しかし、(E)-2-Hexenalによって誘導される防御応答には、総グルタチオン量の増加やNPR1の関与は認められなかったため別の経路が関与していることが示唆された。
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© 2007 日本植物生理学会
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