日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

スギ雄花完全長cDNAの大規模収集
*二村 典宏十時 泰豊田 敦西口 満伊ヶ崎 知弘楠城 時彦関 原明篠崎 一雄篠原 健司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 951

詳細
抄録
我が国では、人工林の約44%をスギ(Cryptomeria japonica)が占める。スギ花粉症患者の割合は国民の1割を上回り、大きな社会問題となっている。最近、花粉を飛散しない雄性不稔スギが各地で発見され、花粉症対策への利用が期待されているが、スギ雄性不稔の分子機構は明らかにされていない。この分子機構を明らかにするためには、スギ花粉形成時に働く遺伝子群を解析する必要がある。本研究では、正常花粉を形成するスギ雄花の分化初期から花粉成熟期のRNAを用いて、均一化した完全長cDNAライブラリーを作製し、塩基配列情報(EST) を収集した。約20,000個のcDNAクローンに由来するESTのクラスタリング解析を行ったところ、10,466のUnigeneに分類された。BLASTXによる相同性検索の結果、約75%のUnigeneは既知の配列(UniProt、TAIR等)との相同性が認められた(E-value ≤ 1e-5)。今後は、これらのEST情報をもとにDNAマイクロアレイを作製し、スギ雄花における遺伝子発現プロファイルを正常個体と不稔個体で比較解析する予定である。
著者関連情報
© 2007 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top