日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ゼニゴケゲノムにはDNAメチルトランスフェラーゼドメインをもつ新規転移因子が存在する
*大和 勝幸八巻 新土本 卓福澤 秀哉河内 孝之
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p. 953

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抄録
我々はゼニゴケY染色体の塩基配列決定により、DNAメチルトランスフェラーゼ (DNMT) の触媒ドメインをもつ新奇なレトロトランスポゾン、DRE (DNMT-containing repetitive element) を見出した。DREは LTR (long terminal repeat) を有し、そのgag-polにコードされている遺伝子の配置はTy3-gypsy型レトロトランスポゾンと同じであった。また、転移の際に生じたと考えられる4~6塩基対のtarget site duplicateが見られた。しかし、DNMT触媒ドメインをもつこと、DREのコピー間で相同性が見られない約3 kbの領域 (UCR, unconserved region) が存在すること、3' LTRが別の反復配列LTR 2に挟まれている等、これまでのレトロトランスポゾンにはない特徴的な構造を有していた。DNMT触媒ドメインには8個の保存されたモチーフが存在するが、DREのDNMT触媒ドメインにおける保存モチーフの順序は動物型であり、特にほ乳類においてゲノムインプリンティングに重要な役割を担うDNMT3aと高い相同性を示した。また、異なるDREコピーのUCRには異なるmRNAに由来すると考えられる配列が見いだされた。DREは雄ゲノムのみならず雌ゲノム中にも存在し、いずれの場合もコピー数は約150と見積もられた。
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© 2007 日本植物生理学会
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