日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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東京大学における基礎生命科学実験:新規実験種目とDVD教材の開発
*水澤 直樹青木 誠志郎片山 光徳坂山 英俊柴尾 晴信関本 弘之長田 洋輔福井 彰雅藤原 誠道上 達男箕浦 高子
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p. 954

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抄録
昨春、新学習指導要領(いわゆるゆとり教育)による高校教育を受けた学生が大学に入学した。東京大学では、これに関連して以前から大学1、2年次における教育のあり方を検討するとともに、論理(モデルを立てる)と実証(実験によって確かめる)のサイクルを伴う自然科学導入プログラムの開発に取組んできた。
東京大学教養学部生物部会においては、従来の生命科学系(東京大学では理科2類、3類)の学生対象の実習「基礎実験(生物)」の内容を吟味し、新たに「基礎生命科学実験」として新規3種目の開発を含む全11種目の全面的改訂を行った。また今春より、生命科学系の学生に加えて文系と理工系(理科1類)の学生にも実習選択の門戸が開かれるのにともない、教育背景が多様な学生にも効果的に実習内容を伝えられる副教材(DVD教材)を作製した。
本大会では新規種目であるシアノバクテリアを用いた「電気泳動による光合成関連タンパク質の分離」と緑藻、シダ植物、被子植物を用いた「植物の多様性と生殖様式」、改訂種目であるインゲンマメを用いた「被子植物の維管束構造」について紹介する。また、DVD教材付きの新教科書についても展示する予定である
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© 2007 日本植物生理学会
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