日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナNMD標的遺伝子の網羅的解析
*用稲 真人赤堀 真耶堀 孝一渡辺 雄一郎中村 研三
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p. S042

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抄録
Nonsense-mediated mRNA decay (NMD)はナンセンス変異(Premature Termination Codon; PTC)を有する異常なmRNAを選択的に排除する、真核生物に広く存在するmRNA監視機構であり、主要因子であるUPF1、UPF2、UPF3は高度に保存されている。しかし、PTC認識機構は生物種によって異なり、また哺乳動物のNMD 因子は翻訳開始やPTC非依存的mRNA分解にも関与するなど、NMD因子の機能は進化的に多様化しており、UPF1欠損は高等真核生物になるほど致死性が強い。シロイヌナズナUPF1のミスセンス変異株lba1/atupf1-1は成長、花成、糖シグナリング、種子サイズなどに多面的な異常を示し(1, 2)、その欠損は実生致死となる(2)。昆虫、動物では、スプライシングに関連して生じるPTC+ mRNAのみならず、5’-UTRにuORFを含むmRNA、3’-UTRでスプライシングを受けたmRNAなど様々な構造のmRNAがNMD機構の標的となっており、NMD標的mRNAの同定が植物NMD機構のメカニズムや役割を知る上で重要である。我々は、lba1/atupf1-1 (1)に加え、atupf3-1 変異株(3)を用いたトランスクリプトーム解析によりNMDの推定標的遺伝子を網羅的に同定し、それらのmRNA構造を解析した。
(1) Plant J. 47; 49 (2006), (2) Plant Cell Physiol. 47; 572 (2006), (3) Plant J. 43; 530 (2005)
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© 2007 日本植物生理学会
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