抄録
近年、児童生徒の理科離れが大きな社会問題として取り上げられ、文部科学省を中心に、科学技術の知識・理解の促進を目指すさまざまな取り組みがなされるようになってきた。一方、国民一般を対象に、科学技術の理解促進や国民の意見を反映する新しい社会を築くための多様な取り組みも進められている。文部科学省における理科離れ対策としての大きな取り組みの一つが科学技術・理科大好きプランであり、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、目指せスペシャリスト、サイエンス・パートナーシップ・プログラム(SSP)等が良く知られており、それ以外にも、「その道の達人」派遣事業、国際生物学オリンピックを含む「学びんピック」、「理科大好きボランティア・理科大好きコーディネーター」事業、「理科大好きスクール」(理科大好きモデル地域事業)等も盛り込まれている。一方、広い意味での社会教育としては、国立科学博物館や日本科学未来館等に関連するプログラムや日本科学技術振興財団によるサイエンスキャンプ、科学(生物)リテラシー教育に関する多様なプログラム等も組まれている。また、最近では、さまざまな組織により多様なサイエンスカフェが開催されるようになってきた。そこで、本発表では、このような多様なプログラムについて簡単に紹介するとともに、演者自身が関わってきたいくつかのプログラムの実践の中での工夫について紹介する。