日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

高校から大学への継続的な理科教育に向けて
*林 秀則遠藤 弥重太
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. S047

詳細
抄録
初等、中等教育において科学技術への関心を高め、これを高等教育において継続させることは、大学における人材育成のみならず、次世代の研究者、技術者の養成の観点からも、分野を問わず重要な課題である。すでにスーパーサイエンスハイスクール事業をはじめとする、多くの科学技術関連施策が実施され、大学および研究機関の協力がその成果をより確実なものとしている。しかし現状において、高校における受験を目的とした記憶重視の教育体制、大学入学当初の一般的なカリキュラムなどは、科学に対する興味関心を持続させるのに適切とは言い難い。このような理科教育におけるギャップを少しでも解消する目的で、愛媛大学では科学者や研究者を目指す学生を対象とした教育課程を設置している。入学前の事前学習および入学後の専用の科目によって、基礎科学の素養を広め、海外語学研修などによって語学力を高め、また研究センターに所属する教員による専用の科目等により、モーティベーションを持続しつつ、科学者、研究者になれるようなカリキュラムを組んでいる。また生命科学の教育に関して、中、高校生から大学生まで物理学や化学を基軸とした生命の理解ができるような教育法や教材の開発を進め、継続的な生命科学教育に取り組んでいる。このような試みが、初等、中等教育に対する科学技術関連施策の成果をさらに効果的に発展できるものと期待している。
著者関連情報
© 2007 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top