日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

原始紅藻Cyanidioschyzon merolaeにおけるrbcL-rbcS-cbbXオペロンの解析
*藤田 清仁太田 にじ
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 0001

詳細
抄録
光合成において二酸化炭素の固定は酵素RuBisCOによって行われており、構成タンパク質は遺伝子rbcL, rbcSにコードされている。植物が持つRuBisCOは進化の過程で大きく二つに分岐したことが報告されている。一つは細胞内共生したシアノバクテリア由来のRuBisCOを持つタイプであり、緑藻・緑色植物がこれにあたる。もう一つは細胞内共生後、シアノバクテリアのrbcL, rbcSが遺伝子水平移動によりβ―プロテオバクテリアのrbcL, rbcS, cbbXに置き換わったもので、紅藻・褐藻がこれにあたる。
遺伝子水平移動により獲得されたcbbXは、色素体ゲノム上でrbcL-rbcSの下流に存在しており、またプロテオバクテリアの研究では光合成独立生育に必須であることが示されている。このことからRuBisCOとの関連性が推測されていたが詳しい機能解析はされていなかった。
Cyanidioschyzon merolaeは紅藻に属し、2003年に色素体ゲノムが決定されrbcL-rbcSの下流にcbbXの存在が報告されていた。2004年に紅藻類では初めて決定された核ゲノム配列から核にも単独でcbbXが存在していることが報告された。本研究ではシゾンの核、色素体ゲノムに存在しているcbbXの明らかにした機能と関連性から、紅藻独自のRuBisCO調節機構について考察した。
著者関連情報
© 2008 日本植物生理学会
次の記事
feedback
Top