日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ケミカルジェネティクスを用いたヒメツリガネゴケの幹細胞化誘導過程の解析
*久保 稔秋田 朝日小栗 康子今井 章裕石川 雅樹長谷部 光泰
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p. 0059

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抄録
ヒメツリガネゴケは遺伝情報資源が整備され、かつ遺伝子ターゲティング等の逆遺伝学的解析が可能な優れたモデル生物である。私たちはこのヒメツリガネゴケを用いて葉細胞から原糸体を形成する多能性幹細胞へと分化転換する過程を植物の分化全能性のモデルとして研究を行っている。この過程に関わる新規の作用因子を探索するためには変異体を用いた遺伝学的解析が有効であると考えられる。しかし、ヒメツリガネゴケではゲノムの物理地図や、アグロバクテリアを用いた効率的なT-DNAタギング法が未だ確立されておらず、また生活環の多くが単相であることから順遺伝学的解析を進める事が現時点で困難である。そこで私たちはヒメツリガネゴケの幹細胞化過程に影響を与える低分子化合物を探索し、その標的因子を同定するケミカルジェネティクス的解析を試みた。10,000品目の化合物を含む多様性合成ライブラリーを用いて葉細胞からの幹細胞化を基準に約500化合物の候補を得た。現在、これらの化合物について作用の有効性及びヒメツリガネゴケの幹細胞化過程における作用位置の特定を行っている。
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© 2008 日本植物生理学会
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