日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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光合成電子伝達変異株の探索
*後藤 栄治, 松本 雅好, 小川 健一, 鹿内 利治, 津山 孝人, 小林 善親
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p. 0114

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抄録
葉に光が当るとチラコイド膜を電子が流れ、光のエネルギーは化学エネルギーへと変換される。化学エネルギー(ATP、NADPH)は炭酸固定を始めとする様々な代謝により消費される。本研究では、光合成電子伝達反応に異常を示すシロイヌナズナ突然変異体の単離を試みた。特に、光化学系Iサイクリック電子伝達などリニアー電子伝達以外の経路の変異体を得ることを目的とした。低酸素条件下(2% O2)でクロロフィル蛍光を測定し突然変異体の選抜を行い、約30,000株のF2集団(EMS処理由来)から37系統の変異株を得た。低酸素条件下でのクロロフィル蛍光誘導に特に著しい表現型を示すNo.8変異株について原因遺伝子の同定を行ったところ、fructose-1,6-bisphosphate aldolase遺伝子(At4g38970)に変異を見出した。葉緑体の総アルドラーゼ活性は、野生株よりも変異株の方が約20%低かった。空気中の電子伝達活性も変異株の方が小さかった。また、連続光消灯後のクロロフィル蛍光強度の変化(一過的上昇)から、変異株においてはストロマ成分(NADPH)による電子伝達体(プラストキノンPQ)の還元活性が極めて大きいことが示唆された。さらに変異株において、野生株では検出できない(ストロマ成分による)PQ還元活性を見出した。
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© 2008 日本植物生理学会
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