抄録
高等植物のコアプロモーター因子としてはTATAボックス、Inrが知られているのみであり、極めて知見が少ないのが現状である。私たちは植物プロモーターのゲノムワイドな統計解析(Yamamoto et al, BMC Genomics 8: 67, 2007、Yamamoto et al, Nucleic Acids Res 35: 6219, 2007)から、新規のコアプロモーター因子と見られるグループを4種類ほど同定してきた。今回CapTrapper-MPSS法という手法を開発し、大規模TSS解析を行った。植物コアプロモーター因子群と遺伝子発現との相関解析を行った結果、それぞれの因子に関して遺伝子発現に与える特徴を見出した。また、因子間の親和性を調べたところ、シロイヌナズナコアプロモーターは二つの排他的なグループに分かれることが明らかになった。我々の抽出したプロモーター因子並びに大規模TSS解析結果はデータベース上で公開している(http://ppdb.gene.nagoya-u.ac.jp)。