日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのLSD1と相互作用するAux/IAAのプログラム細胞死誘導機構における機能解析
*西本 奈未高林 賢吾西出 圭太櫻井 寿美子田中 淨Dangl Jeffery L.上中 弘典
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p. 0284

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抄録
植物のプログラム細胞死(PCD)の誘導機構を明らかにするために、シロイヌナズナのLSD1について注目して研究を行ってきた。これまでの研究から、LSD1は他のタンパク質と相互作用することで、PCDの誘導に関与する遺伝子の転写調節を間接的に制御する機能を持つと考えられる。そこでLSD1の機能を更に明らかにするために、酵母のツーハイブリット(Y2H)スクリーニングによりLSD1の相互作用因子として同定したIAA8について注目して研究を行った。オーキシン応答性の転写制御因子であるAux/IAAの一つであるIAA8が、ドメインII内のTIR1との相互作用に関わる部位でLSD1と相互作用することを、Y2H法を用いて明らかにした。同様に、この保存配列を持つ他の多くのAux/IAAもLSD1と相互作用することが明らかになった。一方、LSD1は植物細胞中では細胞質のみに局在することから、相互作用因子も細胞質に局在すると考えられる。しかしながら、細胞質での局在を示したのはIAA8だけであったことから、in vivoで実際にLSD1と相互作用しているAux/IAAはIAA8だけであると示唆される。また、変異体を用いた解析から、IAA8の機能はlsd1変異体において誘導されるPCDを、負に制御していることを明らかにした。このことから、IAA8の機能が植物のPCD誘導機構に関与すると強く示唆された。
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© 2008 日本植物生理学会
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