日本教育工学会論文誌
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効果的なブレンド型授業の推進を目的としたファカルティ・ディベロップメントの検討
阿部 真由美森田 裕介
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2022 年 46 巻 4 号 p. 631-639

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抄録

本研究では,大学における効果的なブレンド型授業の推進を目的として,2020年度秋学期に大学で実施されたブレンド型授業の実態調査を行い,そこで得られた示唆をもとにファカルティ・ディベロップメント(FD)を検討した.その結果,以下の点が明らかになった.(1)ブレンド型授業ではオンライン同期型(リアルタイム)の授業活動が中心に行われ,オンライン非同期型(オンデマンド)の活動は少なかった.(2)「オンラインAL 力」(阿部ほか 2022)は,リアルタイムの授業活動との相関が高く,オンデマンドには活かされていない可能性がある.(3)同期(対面)と非同期(オンデマンド)のブレンドに焦点を当てたFD セミナーを解説と個人ワーク,質疑応答で構成して実施することにより,効果的なブレンド型授業をデザインするための知識を大幅に向上させることができる.しかし,FD を授業実践に結びつけるためには一層の工夫が必要である.

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© 2022 日本教育工学会
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