抄録
イネプロラミンはシステイン-richとシステイン-poorの2つの主要ポリペプチドから構成され、粗面小胞体ルーメン内にプロテインボディ(PB)を形成する。演者らは抗10kDa プロラミン(Cys-rich)と抗13kDa プロラミン(Cys-poor)抗血清を用いた免疫学的組織分析によって登熟イネ種子胚乳のPBを観察した。その結果、イネプロラミンPB形成は10kDaプロラミンの中心への集積によって開始し、続いて13kDaプロラミンがその核構造の周りに重層することが明かとなった。13kDaプロラミンの減少した変異体において、10kDaプロラミンを含む核構造を持つ球形のPBが観察された。一方この核構造は10kDaプロラミンの減少した変異体では見られなかった。代わりにこれらのPBの内部構造が脆弱であることを示唆する肥大化し、変形したPBが観察された。演者らは10kDaプロラミンがイネにおけるPB構造の安定化のための核を形成するという役割を果たしていると結論付けた。