日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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葉緑体NAD(P)H dehydrogenaseの安定性に寄与する新規遺伝子NDF6の同定と解析
*石川 規子高林 厚史石田 智羽野 泰史遠藤 剛佐藤 文彦
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p. 0567

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抄録
光化学系I循環的電子伝達経路の電子伝達反応を担う酵素の一つである、葉緑体NAD(P)H dehydrogenase(以下、NDH)は呼吸鎖複合体Iのホモログとして葉緑体ゲノムから単離され、現在までに葉緑体ゲノムおよび核ゲノムにコードされた14のサブユニット遺伝子が同定されている。しかし原核型の呼吸鎖複合体I(NDH-I)との比較などから、葉緑体NDHには未同定の構成サブユニットが複数存在すると考えられている。こうした未同定サブユニットを単離する試みとして、本研究グループでは従来の生化学的な精製に加え、シロイヌナズナのウェブ上公開マイクロアレイデータを利用し、既知のNDHサブユニット遺伝子と発現プロファイルの類似した遺伝子群を選抜する、というin silicoによるスクリーニング方法を開発した。
本研究では、このin silicoスクリーニングによって得られた候補遺伝子の中からin vivoの解析により、新たにNDHの安定性に関与する遺伝子NDF6を同定した。特異的抗体を用いたImmunoblot解析により、NDF6はチラコイド膜に局在のするタンパク質であることが明らかとなった。また、BLASTを用いたホモロジ-検索により、NDF6は高等植物に広く保存されたタンパク質であることが示された。
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© 2008 日本植物生理学会
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