日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネ窒素応答遺伝子の包括的解析
*執行 美香保柳澤 修一
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p. 0599

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抄録
窒素は植物にとってアミノ酸、核酸といった主要な生体物質合成に必須の重要な栄養素である。イネにおける窒素供給によって引き起こされる遺伝子発現の制御機構を明らかにするために、我々は、マイクロアレイを用いて10 mM 硝酸アンモニウムによる窒素処理によりシュートにおいて発現変動した遺伝子を解析し、特に顕著な発現変動を示しイネ窒素応答に関わる転写制御因子の候補としてMYB-NR1とMYB-NR2 を同定して昨年度の年会で報告している。今回、根における窒素応答遺伝子についてもアレイ解析を行い、根では732 遺伝子が誘導され、190 遺伝子が抑制されたことがわかった。また、MYB-NR1MYB-NR2 遺伝子は根でも窒素により発現が誘導されることがわかった。この2 つの遺伝子について更に詳細な解析を行った結果、発芽中の種子、葉身においてこれらの遺伝子は強い発現を示すことが判明し、また、GFP とトウモロコシ葉肉細胞由来プロトプラストを用いた一過性発現実験により、MYB-NR1 とMYB-NR2 は核に局在すると判断された。現在までに、MYB-NR1 の過剰発現カルスとMYB-NR2 の過剰発現カルスの両方を得ており、植物体への再分化を進めている。
本研究は生研センター「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」に基づくものである。
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© 2008 日本植物生理学会
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