日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナ19Sプロテアソームサブユニット欠損変異体の網羅的解析
*石田 咲子山本 宏子園田 裕佐古 香織眞木 祐子池田 亮山口 淳二
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p. 0678

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抄録
26Sプロテアソームは異常タンパク質の分解による品質管理システムとして、また特定タンパク質の分解による分子スイッチとして機能している。26Sプロテアソームは20S複合体と19S複合体からなる。そのうちATP依存的なタンパク質分解を行うための基質の認識と活性の調節を19S複合体が担っている。19S複合体はATPase活性を持つ6種のRPTタンパク質群と、ATPase活性を持たない13種のRPNタンパク質群からなる。RPNおよびRPTタンパク質群は複合体を形成して機能するのみならず、それぞれに特異的な機能を保持する。さらに植物を含めた多くの多細胞生物において、RPTサブユニットの多くが2種類以上のパラログ分子からなることが報告されている。
シロイヌナズナAtRPTサブユニットは、AtRPT3を除き、2種類のパラログ分子が存在する。AtRPT2に着目した研究では、AtRPT2a欠損変異体は顕著な器官の巨大化を示し、これは細胞数の増加ではなく、細胞サイズの増大に起因していた。また、トライコームの分枝数も増加していた。一方、AtRPT2b欠損変異体はこのような表現型を示さなかった。その他に、AtRPT5a欠損変異体もAtRPT2a欠損変異体と同様に器官の巨大化を示した。現在、各AtRPT欠損変異体を用いて、表現型等の網羅的解析を進めているので,これについて報告する。
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© 2008 日本植物生理学会
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