日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シスタチオニン γ-シンターゼ遺伝子の転写後制御機構: 翻訳停止位置決定に関与する要因
*十倉 絵理平田 健永見 陽子尾之内 均内藤 哲
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p. 0752

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抄録
シスタチオニン γ‐シンターゼ (CGS) は植物のメチオニン生合成経路の鍵段階を触媒する酵素である。CGS1遺伝子の発現はmRNA分解の段階でメチオニン代謝産物であるS-アデノシルメチオニン (SAM) によって負のフィードバック制御を受ける。この制御には第1エキソン内の保存領域が必要十分であり、特に14アミノ酸の領域 (MTO1領域) が重要である。小麦胚芽抽出液を用いた試験管内翻訳系でこの制御は再現される。この系における解析から、mRNA分解に先立ってMTO1領域直後のSer-94がリボソームのA 部位に位置する時に翻訳が停止することが明らかになった。Trp-93とSer-94(翻訳停止領域)は高等植物間で高度に保存されている。
本研究では、小麦胚芽抽出液の試験管内翻訳系を用いて、翻訳停止位置のアミノ酸が制御に及ぼす影響を解析した。その結果、94番目のアミノ酸は翻訳停止効率および翻訳停止位置の決定に重要であることが示唆された。さらにMTO1領域と翻訳停止領域の間の距離の制御に及ぼす影響についても解析した。その結果、2つの領域間の距離も翻訳停止に重要であることが示唆された。
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© 2008 日本植物生理学会
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