日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ユーカリmicroRNAの発現とターゲット遺伝子の解析
*加藤 友彦日尾野 隆
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p. 0754

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抄録
microRNA(miRNA)は22-24塩基からなるnon-coding RNAで、真核生物において遺伝子発現を調節する分子として知られており、植物においても形態形成や花成などさまざまな現象に関与していることが報告されている。ユーカリにおいてもmiRNAが生長や分化などに重要な働きをしていることが考えられるため、ユーカリmiRNAの探索を行い、昨年の本大会で約500種のmiRNAを同定したことを報告した。これらの中にはシロイヌナズナやイネと相同性を示すものも存在したが、多数の新規なmiRNAが見出された。現在これらのターゲットとなる遺伝子の探索を行っているが、これまでにいくつかのターゲット遺伝子を同定している。1つのターゲット遺伝子はシロイヌナズナSPL2遺伝子と相同性を示し、ユーカリにおいてはすべての器官で発現が検出された。このターゲット遺伝子がmiRNA結合部位の中央付近で切断されていることも確認している。また別のターゲット遺伝子はMYB遺伝子と相同性を示し、ユーカリにおいて根以外の器官で発現が検出された。この遺伝子もmiRNA結合部位の中央付近で切断されており、miRNAが転写因子の制御に関与していることが明らかとなった。現在miRNAの発現、ターゲット遺伝子の機能について解析を進めている。
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© 2008 日本植物生理学会
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