日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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遺伝子銃を用いた一過的発現系によるRNAサイレンシングサプレッサーの機能解析
*林原 千恵子武田 智子小倉 里江子松尾 直子平塚 和之
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p. 0757

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抄録
各種RNAウィルスは細胞内のRNAサイレンシング機構にウイルスゲノムがコードするサプレッサータンパク質を作用させ、宿主細胞によるRNAサイレンシングを抑制する。それらのRNAサイレンシングサプレッサーを用いることによって形質転換植物における導入遺伝子の発現効率を改善させることが期待できるが、それらの性状は必ずしも明らかではない。本研究では、導入遺伝子のサイレンシングによる発現抑制の回避を目的として、各種RNAサイレンシングサプレッサーを利用することを企図し、それらが導入遺伝子の発現に与える影響について一過的発現系を用いて簡便に評価することを試みた。カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーターに連結した発光レポーター遺伝子と共にキュウリモザイクウイルス由来の2b、またはPeanut clump virus由来のP15等のcDNAをそれぞれ35Sプロモーターに連結したコンストラクトを植物組織に遺伝子銃を用いて導入し、レポーター発現レベルを高感度CCDカメラによる発光検出で経時的に観察した。その結果、2bまたはP15を共発現させた発光レポーター遺伝子の活性は、レポーター遺伝子単独での活性値に比べて発現レベルが高く、長時間持続する様子が観察され、遺伝子銃による一過的発現系を用いてもサイレンシングサプレッサーの機能解析や活性評価が可能であることが示唆された。
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© 2008 日本植物生理学会
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