日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナAGO2およびAGO5のsmall RNA選択機構
竹田 篤史岩崎 信太郎渡部 聡朗内海 真希*渡辺 雄一郎
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p. 0756

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抄録
RNAサイレンシング経路においてAGO遺伝子は中心的な役割を果たしている。今回、我々はシロイヌナズナAGO2およびAGO5に取り込まれているsmall RNAを解析した。興味深いことに、AGO2、AGO5に取り込まれていたsmall RNAの大部分は5'末端の塩基はそれぞれアデニン、シトシンであった。AGO2の区では、miR163-LL、miR390、miR172が、そしてAGO5の区では、miR163-UL、miR390*が多くクローニングされた。免疫沈降/ノーザン解析によって、これらsmall RNAとAGO2,5との特異的結合が確認された。miR163-LLとmiR163-UL、またmiR390とmiR390*はそれぞれひとつの二本鎖small RNAに由来する。人為的に5'末端の塩基を置換作成したmiRNAとの結合実験から、AGO2およびAGO5は末端の塩基を認識してsmall RNA鎖を選択的に取り込むことが明らかとなった。以上の結果は、同一の二本鎖small RNAからでも取り込まれるsmall RNA鎖がAGO2とAGO5の間で逆となること、small RNAをとりこむ機構がAGO間で異なることを示している。AGO2は核と細胞質、AGO5は細胞質に局在した。
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© 2008 日本植物生理学会
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