日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのシス型プレニルトランスフェラーゼAtCPT5は新奇な生成物鎖長特異性を示す
*解良 康太高橋 征司須藤 剛古山 種俊中山 亨
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p. 0769

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抄録
高等植物における,ポリプレノールやドリコール等のZ,E混合型ポリイソプレノイドの生理的意義については不明な点が多い.特に,高等植物は他の種とは異なり,同一個体内においてC50-60,C80-120と多様な鎖長分布のポリイソプレノイドアルコールが認められる.我々はZ,E混合型ポリイソプレノイドの生理機能解明を目的として,その基本骨格生合成を触媒するシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)の機能解析を行ってきた.本発表では,シロイヌナズナCPT相同遺伝子の1つであるAtCPT5の酵素機能解析を行った結果を報告する.可溶化タグであるトリガーファクター及び,ヒスチジンタグを融合させたAtCPT5を大腸菌内で発現させ,Ni2+-アフィニティーカラムで精製した後,トロンビンでタグを切断することで部分精製酵素標品を取得した.AtCPT5はMg2+要求性であり,その最適濃度は1 mMであった.加えて,Triton X-100存在下で大幅に活性が上昇した.C5~C20の種々のアリル性二リン酸をプライマー基質として酵素反応を行ったところ,ファルネシル二リン酸(C15)が最も適していることが明らかになった.また,生成物鎖長解析の結果,主生成物はC35のポリイソプレノイドであった.これより,AtCPT5は,他の種でもこれまでに全く報告のない新奇な生成物鎖長特異性を示すCPTであることが明らかになった.
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© 2008 日本植物生理学会
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