日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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バジルOcimum basilicumのロズマリン酸は光依存的に合成される
*志賀 友美庄子 和博後藤 文之島田 浩章吉原 利一
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p. 0777

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抄録
ロズマリン酸(Rosmarinic acid、RA)はポリフェノールの一種であり、近年、花粉症やアレルギーを軽減させる物質として注目されている。我々は、赤色成分を含んだ連続的な光照射がRA含有量を増加させることを明らかにしてきた。バジルのメタノール抽出物には、RA以外にも抗酸化活性を示す未同定の物質が存在する。そこで、光環境の変化が両物質の含有量と抗酸化活性に及ぼす影響について検討した。その結果、RA含有量は青色光より赤色光や白色光で増加することがわかった。一方、未同定物質は赤色光より青色光や白色光で増加した。このことから、RAの生合成には赤色成分の波長が、未同定物質には青色成分の波長が関与することが示唆された。また、ラジカル消去活性法による抗酸化活性と総ポリフェノール含有量を測定した結果、抗酸化活性とポリフェノールはともに、白色光条件下で最も高く、次いで、赤色光、青色光の順であった。このことから、連続的に白色光を照射することによってRAを含めた総ポリフェノール含有量が増加し、抗酸化活性も高まることが明らかとなった。さらに、RAの生合成に関わる遺伝子の発現解析を行ったところ、tyrosine amino transferaseCYP98A6が光応答を示していた。
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© 2008 日本植物生理学会
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